埼玉は川越の某寺の当山、
今の住職は24代目。
寺務員として働き始めたからには覚えようと、某国の大統領か総理大臣のごとく、いそいそと御戒名を覚えておりました。
あてにしたのは位牌堂の中に並んでいる歴代住職のお位牌。
しかし眺めているうちにですね、
ん??と思う漢字にしばしば出会うんです。
見知った漢字に、点が余計についていたり、線の長さが余計に長かったり、逆に線がなかったり。
異体字の一種(略字とか俗字とか、世間では使われているものの正式な漢字とはされていない字 亜に対する亞、吉に対する𠮷など)
お位牌の字、今は印刷での印字が主流だそうだけれど、全て手彫りだった時代には見られていたそう。
おもしろいなあと思いつつ、時に異体字にも程がある字は、住職名暗記を足踏みさせるわけで…
たとえば、このくらいのチェンジ仕様なら原型がわかるんですよ。
このくらいならね、ちょっとした粋なのか文化なのか、遊び心と言っていいのかわかりませんが、異体字の存在をそのまま楽しむことと、スムーズに住職のお名前を読むことが両立できるんですよね。
どっこいね、これとかどうですか。
わっかんねーよ!!!
(住職に聞いてわかりました)
つっこみつつ、楽しんでます。