うっかりしてたらまた更新が止まってしまってすみません!!
さて、今月5月8日は月遅れの花まつり、つまりお釈迦様の誕生日をお祝いする日でした。本来は4月8日なのですが、うちの地域では旧暦に合わせてお祝いしています。
ところでTwitter等で、カレー好きの僧侶が”花まつりにはカレーを食べよう”活動をしているのをご存知か。
https://twitter.com/curry_boz/status/1511985041030934533?s=21&t=7Yf2oMaM-feGZgTtJgg1ng
↑有名なのはカレー坊主さんこと吉田武士さん
もちろん私もその一味の1人でありまして、花まつりを祝うお堂に佇むお釈迦さまにカレーをお供えしました。仏教もカレーもインド由来!みんなでカレーでお祝いだ!
ルーツがインド、というだけではなくて、知れば知るほどカレーと仏教は離れがたい間柄だと思うこの頃、仏教と自分、カレーと自分もまた然り。
しかしそんな私カレー妖怪も強制的にカレーと引き離されたのが安居修行であります。
覚悟はしていました。好きなものを好きな時に食べられる生活であるわけがない。カレー妖怪からカレーを取ったら妖怪にすらなれない…。そんなアイデンティティを失ったかに見えた安居修行中のカレー事情はどのようであったか。
まず初期装備、勿論カレーを持ち込むことはできません。が、姉がせめてもの慰みに…と、僧堂に向かう私に託してくれたのが、カレー味の歯磨き粉でありました。姉よ、あなたが神か(そこは仏では)
http://www.mj-shop.jp/fs/haircare/breathpalette/0410140
歯磨き粉を持参することは禁止されていないので、これによって合法的にカレー要素を持ち込むことが出来ました。
それは煩悩由来の行為では…?カレーへの執着では…?
いやいや。カレーそのものではなく、食べることもできない。むしろそんなカレーの存在をちらつかせるだけのものを手元に置いておく行為は、完全に存在を断ち切るよりも心理的葛藤を生み出します。そしてそれを乗り越えたとき、きっと新たなカレーとの関係が見いだされるのです。これは修行の一つなのです。
ひのきの棒より扱いが難しそうな初期装備を携え、向かった僧堂のカレー事情は次回に続く。