島にだってあるんです、島だからこそのご当地レトルトカレー。
ということで、今回のご当地は、伊豆諸島に位置する三宅島と、そのお隣?の御蔵島。
地図を見ると結構遠そうに見えますが、東京・竹芝桟橋から出る情緒ある大型船に揺られて7時間前後で着きますよ!
引用元:https://www.tokaikisen.co.jp/boarding/searoute/
この2つの島、なんと同じ食材でご当地レトルトカレーを出しているんです。
それが「あしたば」。漢字で書くと「明日葉」。
引用元:http://www.ifarc.metro.tokyo.jp/27,3115,63,302.html
伊豆諸島に自生する植物です。私も三宅島と神津島には行ったことがありますが、島の名物として色んなお店や宿でお料理が出ていました。そして道端にも普通に生えていた。
さて、同じ「あしたば」カレーに各島の「ならでは」感は出ているのか!
パッケージどちらもかわいい!!イラストもさることながら、商品名の字体もちょっとポップで若者にとっつきやすい印象です。
よく見ると三宅島版はスプーンの柄に「三宅村商工会女性部」とあります。
ははあ、この丸みのあるポップデザインは島の女性陣の活躍によるものなんですね!
(一瞬カレーソースの形が三宅島の形を模しているのかなと思いましたが多分考えすぎですかね)
しかし一方の御蔵島版もかわいい。かわいいというかあざとい。
だってイルカですよ。
御蔵島は野生のイルカと泳ぐ、ドルフィンスイムができる島として有名です。
だからイルカなんですが、だからってイルカはずるいでしょう。
パッケージの裏表合わせて10頭。これがマグロだったらカレーの具なのかな?って勘違いされちゃう出現率ですよ!「本品にイルカは含まれていません」の一文が必要なくらいに。あーかわいい。
肝心のカレー部分に移りましょう。
左が三宅島版、右が御蔵島版です。色合いがあしたばじみているのは御蔵島かな?
しかし味を見てみると…見た目とは裏腹に、あしたば感が強いのは三宅島でした!
島であしたばを食べたときは天ぷらとかお味噌汁と言った形で、厚みや量がそんなになかったりして、あんまりその味をダイレクトに味わったわけではありませんでした。でも三宅島版カレーは、あしたばが割と束になって口にやってきます。まさにあし束…。
甘味のあとにちょっと薬草っぽい苦み。野性味のあるほうれん草といった感じです。
ほうれん草カレーっておいしいですよね。あしたばカレーもおいしいですよ。
では御蔵島版はというと…マイルド。あしたばの苦みがやってくる前に、あしたば以外の食材の甘味が覆ってきます。
実は御蔵島版は鶏ミンチが入っていて、それが味をなじみやすいものに寄せてくれているんですよね。でも個人的にはちょっとさみしい…だって私は「あしたば」カレーを食べているんだもの。さらに、
画像が小さくて申し訳ないですが、緑茶ペーストが入っています。
なじみやすい理由は緑茶の力もありそうだ!
アクが強めのご当地食材の「アク」をどのあたりまで出していくか。これはご当地レトルトカレーにおいて一つのポイントなのでしょうね。
三宅島版はこっち。こんなにあしたば感が強いのだから、せっかくだから御蔵島みたいに明日葉(三宅島産)と表記してみては、等とお気に入りのチームにお節介な野次を飛ばす甲子園のおじさんみたいなことを思ってしまいました。なんという余計なお世話。
やいやい言いましたが、裏面は2島とも島の地図や魅力、あしたばのことが盛りだくさんに書かれていて、島のことをおいしく知れるカレーなのでした!
ごちそうさまでした!!