お盆とお施餓鬼の準備やら片付けやらに追われ、気が付いたら8月が20日も過ぎていた。夏休みとはなんだ。
大体寺に缶詰めだったので、ご当地レトルトカレーライフを楽しもうと決め込みました。ブログを始めてから知人に言われるのが、「レトルトカレー食レポしないの?」
ちょっと悩みました。ご当地レトルトカレーの魅力は味のみにあらずと普段より豪語しているのだから、”ならでは”のご当地レトルトカレー食レポができないかと。
そこで考えたのが、ご当地レトルトカレーの同種食べ比べです。
「おすすめレトルトカレーランキング」は数あれど、あれってたとえると異種格闘技戦だと思うんです。家庭的なジャパニーズカレーから、欧風、インド、タイ…ビーフ、チキン、シーフード…ホテルカレーやら名店のカレーやら、いろんなジャンルが混在している。もっと同じ格闘技同士の遠征試合をしてもよろしいのではないでしょうか。
ということで今回いただいたのはこちらです。
「宮城三陸牡蠣カレー」と、「広島名産かきカレー」。おなじカキカレー同士の食べ比べです。
広島の方は、各所のレトルトカレーランキング(https://my-best.com/3359など)で上位に挙がっているので、見たこと・食べたことがある人もいるかもしれません。
宮城の方は、地元のベガルタ仙台とコラボっているみたいです。
おなじカキカレーですが、見た目に違いはあるのかというと、
左:宮城 右:広島
こんな感じ。結構ルーの色の濃さが違いますね。また、カキの身は宮城がやや小ぶりで細長く、広島が大きくて丸みがありました。
見るのはこのくらいにして食べねば冷める!いざ実食!
まずは広島からいってみました。各所で高評価を得るこのカレー。期待値は高いです。
いただきます。
…おお…かきだ。かきです。
いやなんかね、たまにあるじゃないですか、●●カレーとのたまいながら、ほんとにちょっと舌の上に●●がゲスト出演するだけのカレー。たとえるなら果汁1%。散々引っ張って最後にちょっと番宣に顔出すくらいのスペシャルゲスト。
ではないんです。もうオープニングからスポンサー提供までフル出演。
ルーは高濃度で溶け込んでいて、かき。身を食べればもちろんかき。ルーにも旨味があるけれど、身の旨味も保たれたまま。
甘く味付けられたルーも、かきのまろやかさを活かしてくれています。
満足度の高いかきカレーでした。
こちらを先に食べてよかったのかなと思いつつ、お次は宮城をいただきます。
…おっ、これは、広島かきカレーと方向がちがう!
向こうのカレーでは味わえなかったこの風味……香ばしい。
この香ばしさの秘密は、パッケージ裏を見ると判明します。
新鮮な牡蠣を、焼いた後カレーに入れるというひと手間…!
このひと手間のおかげで、牡蠣のおいしさは身のほうにぎゅっとつまっている感じとなり、スパイスと、たまねぎの旨味が活かされた、ピリ辛スパイシーなルーが焼牡蠣との香ばしさとよーく合うんです!
広島はかきの風味と甘味を活かした組み立てになっていましたが、
宮城は焼牡蠣の香ばしさを活かした組み立てに。
どっちがおいしい?と聞かれると、どっちも、なんです。
あとはもう気分とか好みのお話で、例えば強くかきの風味を求めたい方や甘口が好きな方は広島、牡蠣とともにカレーのスパイシー感を楽しみたい方や、牡蠣の風味は抑え目が好みという方は宮城、というように。(あくまで私見ですよ!)
単純にどちらがおいしいか、という比べ方もあるけれど、それぞれのご当地が、ご当地食材のどこをピックアップし、それを活かすために、ルーやその他の食材をどのように組み立てているのか。その違いを比べ、味わうのも楽しくおいしいですよ。
個人的には、
かき(宮城県産)、かき(広島県産)を見比べるのも萌えポイントです。