寺に住むカレー妖怪のブログ

埼玉は芋芋しい町のとあるお寺に住みついているカレー妖怪のブログです。寺務したりカレー食べたりカレー作ったりカレーを愛でたりしています。 住職に隠れてこっそりやっているお寺のフェイスブック→https://www.facebook.com/unkousan/

ご当地レトルトカレー布教②

ご当地レトルトカレー考察と言ってみるものの、魅力を語るだけだけれど。

 

ご当地レトルトカレーをよく見るのはどこでしょうか。

代表的なのは道の駅やお土産屋さんでしょう。

「そこ」に行ったという一つの証となるご当地レトルトカレーは、お土産にもってこいなのです。むしろそもそもお土産用として作られているとも言えます。

 

が、しかし、世はまさに大お土産時代。

チョコクランチ!クッキー!ウエハース!

饅頭!お餅!おせんべい!

漬物!乾物!ごはんのお供!

競合商品はわんさかです。

特殊なケースでない限り、どこか遠くに行ったとき、最初から「お土産はご当地レトルトカレーにしよう!」と決めている人は少ないでしょう。

たいていの人は「お土産は何がいいかな?」と考えながら物色しているはず。

だから、お土産大戦争を生き残るために大切なポイントの1つのは「目を引くこと」。

つまり「パッケージ」です。

 

もちろん味は大切ですが、今回はご当地レトルトカレーの「パッケージ」を、少しだけご紹介したいと思います。

 

ぱっと思いつくような、代表的パッケージイメージはこんな感じでしょうか。

(画像元:www.amazon.co.jp/dp/B006GJSBTG

・左上から太陽のように降り注ぐ帆立

・「北 海 道 産 帆 立 使 用」

・パッケージの2/3は占めるであろうカレー写真

そして・ダメ押しの北海道地図。

パッと見ただけで、「北海道の帆立を使った北海道のご当地レトルトカレーなんだな」ということがわかります。

「地名」「地図」「「ご当地感」の題材(帆立)」

三種の神器がそろっている王道パッケージですね。

 

次はこちら。

(画像元:http://abekame.com/?pid=27331892

おしゃれ!そしてかわいい!!ポッドから流れ出るカレーの海で、おどるように跳ね泳ぐカツオ。実際のカレーでも、カツオの味が口の中でおどりそう。

 

おしゃれパッケージは若い世代にも人気が出るんじゃないでしょうか。

こちらもかわいいですわよ。

(画像元:www.amazon.co.jp/dp/B07N45NHV2)

 

インドテイストを取り入れた秋田美人という不思議な艶めかしさ。食べたいを通り越して、秋田美人に会いに新幹線チケット買っちゃいそうになりますね。

 

やはりキャラクターや動物などが入っていると目に入りやすいですね。

具材がイラストに入っていると時に切なくなりますが…。

先記事で紹介したかっぱカレーなんて目を引くキャラクターの最たる例かもしれません。

f:id:chiri0107:20190401213920p:plain

(画像元:www.amazon.co.jp/dp/B06Y13CPCS)

目を引くどころか子どもが泣きかねない。 

よくみるとかわいい。

 

上3つのカレーはカラーリングが統一されているところも、目を引くことにつながると考えられます。

 

最後に、最近一番のパッケージヒットがこちら。

(画像元:http://michinoekiawaji.shop-pro.jp/?pid=131650800

せつない…なぜだろう。夏の夕暮れ、海で泳いだ後のほどよい倦怠感、一日の終わりにふと訪れる切なさ…郷愁…。

骨だけ残った魚の下に、こそっとつぶやかれている「骨まで愛して…

愛するよ…!!!

涙を流しながら骨までかみしめたくなるインパクト。

ひかえめせつなめのパッケージですが、魚介具材が大きくゴロゴロはいっていて、カレーソースにも魚介の旨味がじんわぁりしみ込んでいて、おいしいですよ(骨は入っていません)。

 

まさに十人十色のパッケージ。

そのご当地レトルトカレーが何をうりにしているのか(何をもって”そこ”感を表現しているか)を見るパロメーターにもなりますね。

自分としてはさらに一歩踏み込んで、「販売者が何を目的にしているか」を見ることもできるのではないか、と思っておりますが、まだまだ結論が出せないので、引き続き考えていきたいと思います。