ご当地レトルトカレー考察と言ってみるものの、魅力を語るだけだけれど。
ご当地レトルトカレーをよく見るのはどこでしょうか。
代表的なのは道の駅やお土産屋さんでしょう。
「そこ」に行ったという一つの証となるご当地レトルトカレーは、お土産にもってこいなのです。むしろそもそもお土産用として作られているとも言えます。
が、しかし、世はまさに大お土産時代。
チョコクランチ!クッキー!ウエハース!
饅頭!お餅!おせんべい!
漬物!乾物!ごはんのお供!
競合商品はわんさかです。
特殊なケースでない限り、どこか遠くに行ったとき、最初から「お土産はご当地レトルトカレーにしよう!」と決めている人は少ないでしょう。
たいていの人は「お土産は何がいいかな?」と考えながら物色しているはず。
だから、お土産大戦争を生き残るために大切なポイントの1つのは「目を引くこと」。
つまり「パッケージ」です。
もちろん味は大切ですが、今回はご当地レトルトカレーの「パッケージ」を、少しだけご紹介したいと思います。
ぱっと思いつくような、代表的パッケージイメージはこんな感じでしょうか。
(画像元:www.amazon.co.jp/dp/B006GJSBTG)
・左上から太陽のように降り注ぐ帆立。
・「北 海 道 産 帆 立 使 用」
・パッケージの2/3は占めるであろうカレー写真。
そして・ダメ押しの北海道地図。
パッと見ただけで、「北海道の帆立を使った北海道のご当地レトルトカレーなんだな」ということがわかります。
「地名」「地図」「「ご当地感」の題材(帆立)」
三種の神器がそろっている王道パッケージですね。
次はこちら。
(画像元:http://abekame.com/?pid=27331892)
おしゃれ!そしてかわいい!!ポッドから流れ出るカレーの海で、おどるように跳ね泳ぐカツオ。実際のカレーでも、カツオの味が口の中でおどりそう。
おしゃれパッケージは若い世代にも人気が出るんじゃないでしょうか。
こちらもかわいいですわよ。
(画像元:www.amazon.co.jp/dp/B07N45NHV2)
インドテイストを取り入れた秋田美人という不思議な艶めかしさ。食べたいを通り越して、秋田美人に会いに新幹線チケット買っちゃいそうになりますね。
やはりキャラクターや動物などが入っていると目に入りやすいですね。
具材がイラストに入っていると時に切なくなりますが…。
先記事で紹介したかっぱカレーなんて目を引くキャラクターの最たる例かもしれません。
(画像元:www.amazon.co.jp/dp/B06Y13CPCS)
目を引くどころか子どもが泣きかねない。
よくみるとかわいい。
上3つのカレーはカラーリングが統一されているところも、目を引くことにつながると考えられます。
最後に、最近一番のパッケージヒットがこちら。
(画像元:http://michinoekiawaji.shop-pro.jp/?pid=131650800)
せつない…なぜだろう。夏の夕暮れ、海で泳いだ後のほどよい倦怠感、一日の終わりにふと訪れる切なさ…郷愁…。
骨だけ残った魚の下に、こそっとつぶやかれている「骨まで愛して…」
…
愛するよ…!!!
涙を流しながら骨までかみしめたくなるインパクト。
ひかえめせつなめのパッケージですが、魚介具材が大きくゴロゴロはいっていて、カレーソースにも魚介の旨味がじんわぁりしみ込んでいて、おいしいですよ(骨は入っていません)。
まさに十人十色のパッケージ。
そのご当地レトルトカレーが何をうりにしているのか(何をもって”そこ”感を表現しているか)を見るパロメーターにもなりますね。
自分としてはさらに一歩踏み込んで、「販売者が何を目的にしているか」を見ることもできるのではないか、と思っておりますが、まだまだ結論が出せないので、引き続き考えていきたいと思います。