「家庭カレー」の布教記事を2つ書いたところで、
【家庭カレーを愛でてみるー家庭カレーの楽しみ方①-】
https://currymandara.hatenablog.com/entry/2019/04/12/230412
【家庭カレーを愛でてみる-家庭カレーの楽しみ方② 縦の糸はあなた-】
https://currymandara.hatenablog.com/entry/2019/04/24/215343
読んでくださった方の中には、なぜ「家庭」カレーなのか?と思われた方もいるかもしれません。
私がブログで愛でさせて頂いているのは「おうちで作られているカレー」です。
家族暮らしのカレーも、一人暮らしのカレーも圏内です。
他方、「家庭」という語は、一般的に「夫婦・親子などが生活を共にする小さいグループ」を指すものです。
じゃあ一人暮らしのカレーは「家庭カレー」に入らないのでは??
名前としては「家カレー」の方が合っているんじゃないの??
というツッコミもあるかもしれません。
でも、合ってるんです、良いんです。たとえ一人暮らしでも、「家庭」カレーで。
その一皿には、目に見えない「家庭」が乗せられているのです。
こちらの家庭カレーをご覧ください。
とある一人暮らし男性の家庭カレーです。
野菜類がたくさんで、一人暮らし男性が陥る栄養・野菜不足を防げそうですね。
そして男性が実家に帰省した時に食べた、お母さん作のカレーがこちら。
お肉の存在感は、帰省の実感につながっていることでしょう。
しかし注目すべきは別のポイントにあるのです。
わかりますか。肉量とは対照的に、2つのお皿には共通点があるんです。
そうです。「しめじ」です!
男性によると、しめじはかさましのために自分で考案したつもりだった、とのこと。
そのときは、ご実家のカレーにしめじが入っていたことは意識していなかったということですね。
お財布事情と食べ応え満足感を考え、かさましのためにと男性が採用したのは、
図らずも昔から実家で出会っていた「しめじ」であった。
…果たしてこれはまったくの偶然だったのでしょうか。いいえ、ここに私は、「家庭」を感じずにはいられません。
たとえ同じ屋根の下に住んでいなくても、人と人との交わりが、自分のルーツの一端が、カレーの中に現れる。
だから私はこれからも、これらを「家庭」カレーと呼び、そして愛でたいと思うのです。