タイトルどおりのことをいつの頃からか疑問に思っていた。
裏を返せば、いつの頃からか、「●●インデイアとかナマステ●●とか、同じような店名多くない?」という印象をインド料理店に抱いていたということである。
この疑問を解消しよう、そもそも自分が抱いていた印象は正しいのかを確かめようと試みたのは半年以上前のことなのだが、ここらで一つ振り返ってみようと思う。
「日本」だとスケールがでかくて手に負えなさそうだったので、エリアを絞ってインド料理店が最も多い都道府県である「東京都」を調べてみようと思った。
最初に考えた調査方法は、NTTiタウンページ(インターネット版)で、キーワード検索「インド料理店」で出てくる東京都内の飲食店を対象にして、店名をエクセルに打ち込み、集計するというものだった。
しかし作業を始めてわかったのは、意外と店名がばらけそうな反面、ニアピンの店名も多いということであった。
例えば「スパイス」と「スパイスキッチン」と「スパイスガーデン」。厳密にいえば別店名なのだがつまりまあ皆スパイスである。インド料理店です!とわかりやすく伝えてくれるワードが多用されているということだろう。
ガネーシャは日本でもよくよく目にする、象頭の富や商業の神様で、「ガル」はヒンディー語で「家」、「スリー」はSriでサンスクリット語で神様などに用いられる敬称らしい。つまりガネーシャが敬われて複数の店名に取り入れられているのである。
これらを機械的に別店名で集計しても、なんだか大事な事実を漏らしてしまう気がするなあ…。とうんうん唸ってこねくり回し、最終的に2つの項目を調査することにした。
①店名に使われている単語
店名そのままではなく、店名に使われている単語ごとに集計することにした。例えば「スパイスキッチン」なら「スパイス」と「キッチン」である。
カタカナ表記の細部が異なる語(例えばタージマハルとタジマハール)も、同じ語を示していると判断できるものについては集計に含めた。
②単語の意味
①を調べているうちに感じたのが、「単語のジャンルかたよってんな」であった。神様の名前とか、自然物とか地名とか。これも調べてみたら面白いんじゃないかと思い、①の単語を、意味の種類ごとに分類した。
言語学の専門家ではないので多少の穴と粗がある調査方法であることには目をつむり、
ぽつぽつぽつぽつ打ち込んでいた。誰に強いられたわけでもなく、ただ「知りたい」の衝動で動く時間のなんと贅沢で尊いことか。
果たして調査結果は。次記事に続く。