唐突ですが、わたくしカレー妖怪は、5月21日に出家得度式(お坊さんになる式)を挙げ、尼僧になりました。
決意してからどのくらいでしょうか、度重なる住職とのバトルを経て、ようやっと式にありつけました。協力・応援してくださった皆様、言葉では表しきれないありがとうの気持ちがいっぱいです。
さて、大方の人よりも寺になじんだ人生を送ってきましたが、いざ自分が僧侶という立場になるあるいはなろうとする過程は、結構戸惑うことが多々ありました。得度してからもうすぐ1か月、せっかくなのでその辺をピックアップして振り返ってと思います。
■お坊さんコスチュームに苦労する
僧侶と言えば黒い衣とお袈裟。得度式は白衣で入堂し、式中でそれらを身に着けます。
なので事前にそれらを一人で身に着けられるようになっておかねばなりません。
特に苦労したのがお袈裟です。はじめは住職が教えてくれようとしたのですが、
「ここをこう持って、こう広げる!それでこうもってきて、ここをこう縛る!」
…………「ここ」ってどこだ!?「こう」ってどんなだ!?
という問答を繰り返した末、従兄弟(僧侶)に泣きつき教えてもらうことにしました。
「まず右手で下のひもの根元を持って、左手でたたんである2枚目の端を持って…」
「ここ」「こう」がぐっと具体的に…ありがとう従兄弟………。
■頭を剃る
今まで当たり前に在った髪の毛、ぐっばい。小さい頃は髪の毛を1センチ切られただけでもビービー泣いていた自分。髪への所有欲が強かったのでしょう。執着を捨てるという仏教的な意味からすると、剃髪は自分にぴったりだったのかもしれません。
剃る直前は緊張は寂しさも感じていたけれど、剃っていくうちに気持ちが追い付いてきて、最終的には剃られている間うたた寝しておりました。
坊主になった後は寂しさとか置いといてとにかく寒い。頭頂部もさることながら、耳の横というか隣を風が通り過ぎていく感が甚だしい。髪の毛の保温機能に失ってから気付く。髪の毛って頭のおふとんなんだなあ…今までありがとう。
■その後の頭事情
坊主になったことで、首から上の環境が大分変ったことに気が付きました。
・今年はクーラーの効きがいいなあと思ったら…察し
・外出時、帽子をつけ始めたが、材質によっては毛やら糸やらが頭にめっちゃ付く
・頭に木の枝とかがぶつかるとすごい痛い
・傘の柄が当たると冷たい
・すごい日焼けしやすくなった
・ドライヤー要らずなのでめっちゃ時間短縮
・慣れるとすんごい楽
・「あんまり頻繁に短くしてると本当に禿げてくる」と住職は言うが、従兄弟(20代)曰く、「別にそんなことはない」。住職、もしかしてそれは単純に加齢なのでは…?
■カレー皿
得度式が無事終わり、片づけをしている時。姉が自分のことを探しておったそうな。
なんと姉、自分にサプライズで得度のお祝いの品を用意しており、式が無事に終わった今、渡そうと探してくれていたのであった。住職はその様子を見ていたらしい。
そこへ自分がその場に現れて早々、姉が一言…ではなく口を開いたのは住職であった。
住職「なんか姉がプレゼントあるらしいよ」(唐突)
( ゚д゚)…
姉「それはー!!!!先に言っちゃダメでしょーーー!!!!」
自分「き、聞かなかったことにするから…(姉かわいそう)」
そんなわけでかわいそうな姉から、すごく私好みのすてきなカレー皿をいただきました。ありがとう姉!!!おつかれ姉!!!!空気読んで住職!!!!
その後、友人から得度祝いに頂いた特製精進カレーを姉のカレー皿で食べ、
これからカレー妖怪兼尼僧としてがんばりたいなあと思いました。
修行はこれからなのでまだ見習いの身ですが、今後ともよろしくお願いいたします。